なぜか良くなる、の謎
日頃 鍼灸治療をしている中で
なぜ良くなったのかわからない、ということが
時々あるのです。
もちろん患者さんからの訴えに応じて
痛みや不調のある箇所が良くなるように、と
色々考えながら
その時々で治療の内容や手段、
使うツボなどを選んで治療をしているのですが
おそらくこうなるであろう、という
治療者側の予想を超えて
患者さんの不調が良くなっているらしいことがあり
実はちょっと謎に思うことが
何度となくありました。
前にもブログに書いたことがあるのですが
最近「なぜ鍼灸が効くのか」というようなことを
改めて学ぶ機会が重なり
謎に思っていた
《なぜか良くなった》理由は
なるほど、こういうことだったのか、と
改めて納得したりしています。
とあるセミナーで
◎鍼灸治療が及ぼす影響は
痛みや不調のある局所や
鍼を刺したりお灸をしたその箇所だけではなく
脊髄や脳にもその刺激が伝わり
いくつもの鎮痛作用が複合的に起きることで
トータルとして鎮痛作用が起こっているのではないか
◎鍼灸治療は、本来、生体が持っている
種々の鎮痛の仕組みを活性化することにより
鎮痛効果をもたらしているので
西洋薬では発現しないような鎮痛作用が出る
という内容のお話を聞き、心底感激しました。
《なぜか良くなった》理由は
おそらくこの部分にあるのだと思います。
これ↑◎を読まれても
はて?
と思われる方も多いかもしれません。
でも、鍼灸師としては
そう!!すごくわかる!!!な感じで
本当に感激な内容なのです。
この感激を、来てくださる患者さん方に
治療という形でお伝えしたいです。
このような本でも
鍼灸を取り上げてくださっていて
しかも濃い内容。

学びたいことが尽きない…
精進します。