未来のための治療
先日、Sさんの治療中
そろそろエアコンの季節も始まるので
冷え対策の治療もしておきましょう、とお話したところ
「未来のための治療をするっておもしろいですね。
治療というと、過去に対してするものというイメージだけど」とSさん。
未来・過去、という言葉を使って解釈してくださった
Sさんのセンスが素敵。
まさにおっしゃる通りです。
東洋医学の基本は治未病(ち みびょう)※。
病になる前に養生をし、健康な状態を保つ、という意味。
(既に)悪くなったものを良くする
よりも。だけでなく。
(今もこれからも)健康な状態を保つ
こと。
もちろん過去のことや既に来してしまった不調の改善にも
大いに貢献できると自負しておりますが
できれば痛みや不調はない方が良い。
これからのために、いまのうちに備えておく というのも
鍼灸治療の得意とするところです。
これから来る夏をできる限り爽快に過ごせるよう
鍼灸治療での養生をおすすめします。
※よく未病治、という言い方を耳にしますよね。
どちらの言い方でも良いとの話も聞いたことがありますが
以前、尊敬する恩師から「正確には治未病なのだ」と教わったので
私はそちらの言葉を使っています。